記者・ 原
２０２０年、堺市が仁徳陵を上空から眺める気球の実証実験を行うと発表した際、反対の声が「市政への提案箱」に寄せられ、実験の取りやめを求める要望書も届いていた。
提案箱には「御陵の平安と静謐（せいひつ）を大切にして」という意見や「上から見下ろすなど不敬だ」といった抗議の声も。実証実験中止を求める要望書を20年と今年の２度にわたり出したのは「皇統の未来を守るオフ」という団体（市外）。
今春になって気球の運行が間近に迫ったころには「不敬を進める堺市は日本国家の敵だ」という怒りの声が寄せられ、５月に気球が故障すると「維新は金のことしか考えてない。ガスが抜けたのは今のうちにやめとけという天啓や」といった声も。市が保存していた８件の文書のうち、市外から寄せられたものが少なくとも６件あった。
なお20年に市が「大仙公園基本計画（改定案）」に対するパブリックコメントを求めたところ、上空に気球やヘリを飛ばさないよう求める意見もあった。
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記事中に掲載されている情報は掲載日（2023年9月20日）時点のものです。
