[堺市南区]昨年短大開校の「みどり学園」 福祉施設の建設中止 市に用地戻す

投稿者 記者・ 山本裕

変更前と変更後のみどり学園への土地貸付け範囲図

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短大の経営は継続 コロナ禍の影響など

閉校した高倉台西小学校跡地で学校法人みどり学園が進めていた「シェアタウン泉ヶ丘ネクスト」事業について、堺市は3月2日、事業規模を縮小して福祉施設の建設を中止し、短大の運営に専念することで合意したと発表した。同事業では、同学園が跡地を定期借地権契約で土地を借り、介護福祉士や保育士を養成する「大阪健康福祉短大」や保育園、障害者施設、高齢者向け住宅などを整備することになっていた。

堺市によると、短大は昨年4月に開校したものの、保育園は待機児童の減少によって開設が困難になり、予定していたグループホームも国のコロナ禍対策の影響で補助金が認められず、断念せざるを得なくなった。また、サービス付き高齢者住宅の建設も計画していたが、定期借地権契約がネックとなったという。こうしたことなどから、福祉施設の整備が進まず、予定していた収入が確保できなくなったことから、学園側が堺市に計画の変更を申し入れ、双方が合意する形となった。

計画変更によって、学園は約2万2300平方メートルのうち、1万5800平方メートルを市に返還。残り約6500平方メートルで短大経営を継続する。

今後、市は当初の計画を踏まえながら、土地利用の方法を検討していく。

同短大の眞鍋穰学長は「高齢者や児童のケアをしながら、学生や住民が交流できる街づくりを目指してきたが、力が及ばなかった。しかし、施設を開設したいという団体もあるので、市と協力しながら当初の構想に沿った街づくりに参加していきたい」と。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2022年3月18日)時点のものです。

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