堺市南区役所・自治推進課が公開した2022年度の校区自治会活動推進補助金収支決算書によると、各校区の加入者数と補助金額は表のとおり。19団体の総額はおよそ4千万円で、市全体では2億1千万円程度にのぼった。
校区自治連合会にはさまざまな種類の補助金が交付されるが、そのうち活動推進補助金は①住民相互の交流や自治会館の管理維持などの目的で年一律80万円プラス単価400円に加入世帯数を乗じた額が補助される枠と②防犯・防災設備の整備を目的とした年一律60万円の枠がある。①と②は相互に30%以内なら流用できるが、区長が交付対象と認める範囲でなければならない。
なお、自治会にはほかに地域会館の建て替えや大規模修繕のための補助金や自治会が管理する防犯灯、防犯カメラ、掲示板の落下や転倒により発生するリスクに備えた施設賠償責任保険補助金などがある。
青パトにも補助金 修繕代まで賄えず
また、南区の19ある校区自治会のうち福泉中央、美木多、宮山台、槇塚台、晴美台、高倉台、高倉台西、三原台、赤坂台、新檜尾台、庭代台、城山台、御池台の13校区で地域の防犯活動として、行政(知事や府警本部など)から委嘱される形で青パトを走らせており、この活動にも補助金が出ている。
基本補助9万円に走行距離に応じた額が交付されるが、保険代や燃料代を賄うとほとんど費消され、修繕代やタイヤ交換、消耗品などの費用までは賄いきれていないのが実態だ。
車両の修理やドライブレコーダー設置に対する補助もあるにはあるが、自治推進課によると、車検時の修理と走行不能に陥るほどの修理にしか充てることができないという。
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