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10月下旬、さやかホールで、「第30回記念・大阪狭山美術展」が開催された。
〝狭美展(さびてん)〞として親しまれてきた同展。保育園から出品できる、併設の「ジュニア展」も17回目を迎え、幼児から高齢者まで全ての世代で展示できる貴重な美術展として、存在感を示している。
また、油彩・水彩・パステル画による日本画・抽象画・風景画・現代アートなど、あらゆるジャンルの絵画が出品され、入賞として評価されるのも同展の大きな特徴だ。複数回入賞すると同協会会員となる資格が与えられ、今や会員数は100人を超える。
現代アート作家として全国的に活躍する、同協会会長の小川幸紅(さちこ)さん(久野喜台)は「回を重ねるごとに出品数も増え、作品のクオリティーも上がり、審査が大変です」と、うれしい悩みを話す。
小川さんは、公募展にしては珍しく、落選した作品に対しても、〝どうすれば良くなるのか〞、具体的なアドバイスを伝える。それは、狭美展を通じて、地域の文化レベル向上に寄与したいという、強い思いから。その甲斐もあり、今では南河内髄一の高いレベルを誇る美術展として知られるようになった。「文化は町の財産。絵を見て何かを感じ取ってもらえれば」と、小川さん。