「富田林の海老(えび)芋」が大阪府下初、農水省の「地理的表示保護制度」による地理的表示(GI)に登録された。(23年7月20日登録)。
「地理的表示保護制度」はその地域ならではの環境で育まれた品質、特性を有する産品の名称を地域の知的財産として保護する制度。
海老芋は富田林市西板持地区を中心に在来種から選抜、育成され、海老のような縞模様と湾曲した形状が特徴。この海老のように曲げる技術は100年以上承継している。現在18戸の農家が栽培し18トンの生産量を確保。
市は今回の登録で、仮審査に4年かかり5年目に念願の申請、登録となった。その間、販売データの集積や各市場からの評価、また他の芋にはない特徴(粘り気や甘み)があることなど多角的な審査を経た上で、GI登録に至った。
昨年11月23日の農業祭では海老芋の販売や抽選会を行い、東京・池袋で開催された農水省祭「実りのフェスティバル」では海老芋焼酎の飲酒や海老芋レシピ集を展示。「これからも多くの人に富田林の海老芋を食べてもらえるよう働きかけたい」と農とみどり推進課。
記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年1月12日)時点のものです。