名建築家が設計した元泉北考古資料館 飲食店や物販店に

投稿者 記者・ 山本裕

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撤去やめて建物を残す 堺市が公園の 運営業者募集

老朽化のため、16年9月に閉館した堺市立泉北すえむら資料館(若松台2丁)の建物を有効活用するため、堺市は旧資料館を含む大蓮公園を管理運営する事業者を募集する。旧資料館は日本を代表する建築家の槇文彦氏が設計した建物で、市はカフェやレストランなどの飲食店や物販店としての活用を想定している。

泉北すえむら資料館は大蓮公園敷地内にあり、1970年、府立泉北考古資料館として開館。その後、堺市が運営を引き継ぎ、泉北地域で出土した須恵器を専門的に展示していた。  しかし、老朽化による雨漏りや漏水によって、展示に支障をきたし、16年9月に閉館した。

市は当初、すえむら資料館を撤去する方針を示していたが、「槇氏が設計した建物を残してほしい」との声もあり、方針を転換。パークPFI制度を用いて、民間事業者に大蓮公園の運営を任せ、旧資料館もカフェやレストラン、物販店などの商業施設に転用して活用することにした。

駐車場設ける

今回、市が募集する事業内容は旧資料館の改修と管理運営のほか、公園の施設整備と管理運営など。旧資料館以外にも施設を整備してもよい。また、これまで大蓮公園には駐車場がなかったが、30台程度の駐車場整備も事業に盛り込む。

業者の募集は1月23日から30日までの間で、3月上旬にプレゼンテーションを実施。3月中旬ごろに業者を選定する予定。

パークPFI 17年の都市公園法改正によって新たにできた制度。市は公園運営の指針を示して民間事業者を公募し、最も優れた提案を行った事業者を選定する。事業者は公園内に収益施設を設置して施設や公園を管理するが、運営許可期間が従来の最大10年から20年に延長される(更新は可能)ほか、規制緩和などの特例を受けられる。また、市は収益施設の利益の一部を公園の整備に還元させる。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2019年1月15日)時点のものです。

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