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高齢者の活動サポート
堺市はロボットやCGキャラクターなどのアバターを使って高齢者の活躍の場を広げる実証実験「泉北アバタープロジェクト」を、大阪大学の石黒浩栄教授、西尾修一特任教授らと実施すると発表した。
アバターとは「分身」の意味で、パソコンで遠隔操作し、他人とコミュニケーションを取るロボットやネット上のキャラクターのことを言う。アバターを使えば、高齢者や障害者もさまざまな場所で活動ができると注目を集めている。
今回のプロジェクトでは、モバイル型ロボットを使って、高齢者に地域の活動や区役所での業務に参加してもらい、アバター活用に適した業務の選定や操作性向上の課題などを検討する。
アバターとして利用するのはシャープ製の小型人型ロボット「ロボホン」。高さ約20センチで、操作側ではロボホンのカメラを通して、相手を見ることができ、音声をロボホンの声に変換して相手と会話できる。
市では、7月9日に泉ケ丘駅前で開かれたイベントで初めての実証実験。子ども向けに、高齢者のボランティアがロボホンを通して、本の読み聞かせをした。
今後、ビッグバンや南区役所でも、子ども向けにロボホンを使った読み聞かせやクイズの出題などを行い、高齢者にアバター体験を。
また、地元の企業や大学、地域団体などからもアバター活用のアイデアを募集する。 石黒教授は25年の大阪・関西万博でのアバター活用を目指している。阪大が自治体と組んで大規模なアバター実証実験を行うのは今回が初めてだという。
永藤英機市長は「アバターを使った先進的な取り組みで高齢者の生きがいややりがい作りに寄与し、住民のより豊かな生活を実現するとともに、万博の成功にもつなげていきたい」と話している。
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