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「公園を潰さなくても近大は移転出来る」--地元三原台住民の訴えは、行政や議会からまったく無視されて落着した。
堺市が近大移転のため、三原台の田園公園(旧泉ヶ丘プール跡地)を潰して代わりの公園を作らないまま近大に売却したのは、都市公園法に違反だと三原台住民らが、最高裁に上告していたが3月3日に棄却され、住民側が敗訴した。 三原台住民らは「公園を[…]
甲子園の1・4倍の広大な公園を、代わりを作る前に公然と潰された前代未聞の事件。なぜ、こんな結果になったのか。
提訴した住民側に問題があったと思う。
移転計画が浮上した当初は、「ウチの近くに病棟を建てないで」とか「目の前に駐車場は困る」といった反対の運動で、隣接するマンション住民らによる「泉ヶ丘プール地を残す有志の会」だった。
この会を三原台校区に広げるために「田園公園を守る会」と改称した。
だが、公園を守る取り組みは裁判だけに終始。三原台以外の住民の共感を呼ぶこともなかった。
今回の判決で逆に「泉北には公園がいっぱいある。一つ二つ潰したって…」という風潮が高まるかも。
泉北ニュータウンは府企業局の建設当初「日本一立派なニュータウンだ」と国から表彰されたのに。二度と公園潰しが起きないよう、泉北の景観条例を作るべきだ。
かつて泉ケ丘駅の1号線沿いに、レンギョやユキヤナギが咲き乱れていた絶景を、私達の力で再現させよう。