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堺市が近大移転のため、三原台の田園公園(旧泉ヶ丘プール跡地)を潰して代わりの公園を作らないまま近大に売却したのは、都市公園法に違反だと三原台住民らが、最高裁に上告していたが3月3日に棄却され、住民側が敗訴した。
三原台住民らは「公園を潰さなくても移転出来る」と、隣接する高倉台西小学校跡地などを活用するよう堺市に求めていた。ところが永藤市長は2019年10月に、全く無視して近大に売ることを議会に提案。全議員も問答無用とばかりに賛成した。都市公園法第16条には「代わりの公園を設けない限り、みだりに公園をつぶしてはならない」となっている。そのため住民らは違法だと提訴。
ところが堺市は「代わりの公園をいつまでに設けるべきかの期限が条文に明記されていない」と主張。一審、二審とも「代わりを作る計画があるので、違法ではない」と堺市を支持した。それに対し住民らは「作る確約があっても、履行義務がないとダメだ」と最高裁に訴えていたもの。なお、代わりの公園はビッグバン裏の緑地帯に計画されており、23年度中に着手、25年の完成を目指している。
一方、近大では三原台府営団地跡地ですでに工事を進めている。公園部分も含めて全体が完成するのは、2年後の秋。