[和泉市]2つの神社の参道が隣接|郷荘神社【社寺・旧跡めぐり】

投稿者 記者・ 杉本

郷荘神社拝殿

郷荘神社の参道入り口

郷荘ごうしょう神社(阪本町512)はここで以前取り上げた禅寂寺(阪本町551)と阪本1号公園を挟んで隣り合っている。

興味深いことに、お互いの参道がクロスしている。郷荘神社の参道は道路(府道38号)に対して斜めに建てられた阪本町の地車小屋に隣接する鳥居から真っ直ぐのびていて、禅寂寺の参道は道路から垂直に郷荘神社前を横切るようにのびている。

禅寂寺の回で、禅寂寺は元の名前を坂本寺といい、飛鳥時代に地元の豪族である坂本臣(氏)の氏寺として開創した古刹で、この辺りが全国の坂本さん発祥の地だとご紹介した。郷荘神
社も坂本氏の産土神として崇められ、古くは郷荘大宮祇園社や八坂大明神と呼ばれていたという。「郷荘」の名前はこの辺りがかつて阪本郷と呼ばれていて、荘園もあったことに由来している。創建年代ははっきりしていないが、三間社入母屋造の本殿(市指定文化財)は和泉市内最古の木造建築だ。安土桃山時代の天正7年(1579年)に屋根を葺き替えた棟札が残っているので、戦国時代の1520年代に造営されたと考えられている。

明治41年(1908年)、阪本郷の各村の氏神を阪本八坂神社に合祀して、現社号になった。大阪府神社庁HPによると、現在では泉井上神社の兼務神社となっている。泉井上神社といえば境内にある「和泉清水」が和泉市の由来になっていることで有名だ。秋の例祭では阪本町・観音寺町・寺門町・桑原町の地車が宮入りする。和泉だんじり祭りでは郷荘神社・泉井上神社・神明神社の7台をあわせて郷荘地区と呼んでいる。先祖を思う祭の時期、地車を眺めてこの辺りの歴史に思いを馳せるのもまた一興。

 

Information

以下の情報は2023/05/11時点のものです

郷荘神社(ごうしょうじんじゃ)

住所
和泉市阪本町512

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記事中に掲載されている情報は掲載日(2023年5月22日)時点のものです。

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