結成20周年になる和太鼓サークル「大阪狭山桜太鼓」。メンバーは女性11人。女性だけの和太鼓集団は、全国でも珍しいという。世界的に活躍するプロの和太鼓集団「舞(まい)太鼓あすか組」の指導を受け、確固とした演奏技術と女性らしい華やかさを兼ね備えたパフォーマンスは、定評がある。
メンバーは一緒に旅行にも出かけるなど、とても仲良し。その中心にいるのは、代表の𠮷田葉子さん(73歳・東池尻)。メンバー最高齢であり、会の創設から携わり、イベント出演時にはメンバーのために手作りのお弁当を持参するなど、明るく、面倒見の良い、桜太鼓の母ともいえる存在だ。
その𠮷田さんが、2月に行われる20周年記念イベントで勇退する。𠮷田さんの勇退についてメンバーは、「考えるだけで涙が出るので、考えないようにしています」と。それでも、「皆さんに元気と一歩を踏み出すパワーを与えられる舞台にしたい」と、気持ちがこもる。現メンバーの中には、10周年記念イベントを見て、感動して入会したという人も。「私もまだやれるわ!」と思ってもらえたら、と。そして、口にこそ出さないが、イベントを成功させ、𠮷田さんの花道を飾りたいと、バチを握る手に力が入る。
問い合わせは、横手さん090・5895・1309