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「学校図書館は読書センターであると同時に学習・情報センターでもある」と大阪狭山市教育委員会。
93年に国が学校図書館の充実を見直し、自治体に予算をつけて30年が経つ。学級規模に応じて蔵書数の目安を示した「学校図書館図書標準」を策定し各自治体の標準達成や図書の更新、新聞の複数紙配備、学校司書の配置拡充に取り組んでいる。
全国では、まだ60%〜70%(20年度調査)の達成率だが7月本紙調査では大阪狭山市では既に全小中学校で「図書標準」を達成。富田林市は小学校16校中14校が、中学校8校中5校が達成。
今年度図書購入費は大阪狭山市で332万円、富田林市で742万円。新聞配備では大阪狭山市は各小学校1冊、各中学校2冊それ以外でも学校費で独自購入。富田林市は各小中学校1冊以上。各新聞社3か月ずつとるなど年間を通じて複数紙購読。図書司書は両市とも全校に配備されている。他にも市立図書館と連携し図書司書の研修や情報交換に努めているという。
デジタル情報化社会における学校図書館の役割を尋ねると「情報収集の際、本とインターネットの情報を見比べ、主体的に判断して活用する力を育成するための役割がある」と各市教委。
富田林市では授業で資料を積極的に活用
学習状況調査では本やインターネット、図書館資料を活用した授業を計画的に行ったかの問いに富田林市では半数以上の学校が週1回以上と回答。全国より20ポイント以上高かった。