［堺市南区］93歳、上神谷米一筋で　粘りと甘さ絶妙なバランス

上神谷で現役最年長93歳で米づくりをする峯野繁信さん（富蔵）と、「リカー＆ライスショップウエノ」（釜室）０７２・２９７・００８７の店主上野信秀さん。二人の間に世代差はあるが共に生まれも育ちも上神谷で、地元と「上神谷米」への熱い思いは同じ。上野さんは峯野さんをレジェンドと慕う。

稲刈り当日、今年の豊作に満面の笑みの峯野さん。内容も上々で文句無しの見事な出来と。病気や台風被害もなく収穫を迎えて安堵の様子。上神谷地区は昔から良質なコメ産地として有名。上神谷米は堺市のご当地米で、バランスの良い粘りと甘味が人気。上神谷は川の最上流にあり、同地区の中でも長峰産は特に評価が高い。太古の海底が隆起してできたこの地は、鉄分が豊富で粘土質の土壌と日当たり良好、棚田と谷あいの土地柄が生む朝夕の寒暖差、冷たく清らかな大正池の水。そして何よりも小高い丘陵地に広がる黄金色の景色は見事。これらすべてが上神谷米を格別においしくする理由。

峯野さんは、10月末ＮＨＫニュース番組の「堺市南区特集」にも登場。米づくりが元気の秘訣で、生涯現役と達人はにこやかに話す。一粒一粒に大地の力がぎゅっと詰まった上神谷米は、炊き立てはもちろん冷めてもモチモチとして、おむすびにして食べるのがオススメ。「リカー＆ライスショップウエノ」（釜室）では上神谷米を販売中。