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季節の花や果物などの絵に短い文章を書く絵手紙。素朴な温かみのある絵を一生懸命描いているのは、若松台AB住宅団地の絵手紙の会のメンバー。住民同士の交流を目的として20年から開催している喫茶「創作茶屋AB」で絵手紙を始めたところ参加者から大好評で、翌年から正式に趣味の会として月一回活動することに。
指導者の野嵜(のざき)セツ子さんは、俳画歴20年、絵手紙歴15年。毎回季節に合わせた手本を何十種類も用意し、参加者が自由に選ぶ形式。取材日も栗やゆずなどを描く人、年賀状を書く人など、それぞれが描きたいものを描き、添える言葉も自由に書いていた。
今回初めて参加する人は、野嵜さんに丁寧に教えてもらっていた。また水墨画や水彩画の経験がある人も「絵手紙は難しい」と、色の濃淡を注意深く確認しながら描いていた。中川友子さんと岡﨑美代子さんは、30年前の思い出話に花を咲かせながら絵筆を動かしていた。「80の手習いで始めた」と笑う中川さんは、半年前から参加している。「孫や甥姪に送る年賀状にする」と、にっこり笑顔の絵を選んだ岡﨑さん。それぞれが季節を感じながら和やかな時間を過ごしていた。第2水曜日1時〜3時。参加費無料。同団地住民のみ。