現地に学校
青葉はつが野小学校で11月4日、「いのちが輝くわたしたちの居場所」と題された講演会が開かれた。講師は、ケニアで貧困家庭の子どもや孤児たちのための学校「マゴソスクール」を設立・運営している早川千晶さん。会場には小学生から大人まで地域の人たちが集まり、世界を旅した早川さんの話やアフリカの子どもたちの話に聴き入った。
主催は、和泉市で子どもを中心とした居場所づくりや子ども食堂、放課後子ども教室などに取り組む「FunFanBASE設立準備会」。
講演では、複雑な家庭に育ち苦悩が多かったことから世界に思いを馳せ、大学で語学を学び世界を旅するようになったこと。飛行機を使わずヒッチハイクなどでアフリカのケニアにたどり着いたとき「命輝く場所」だと魅了され、首都ナイロビの一角のアフリカ最大規模のスラム街「キべラスラム」で1999年、貧困家庭の子どもや孤児、虐待を受けた子どもたちのための学校を創設した経緯を写真とともに披露。
現在の生徒数は517人。極度の貧困や病気の子どもたちが共同で生活する家も併設。厳しい生活の中でも子どもたちは笑顔で前を向き「教育は社会を照らす光」とも。
最後のコーナーでは「共同生活ではけんかはないのか?」や、「ケニアの子どもたちは何を食べているのか?」などの質問が飛び交い、早川さんは丁寧に答えていた。