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ネットで根元覆い対策
泉北ニュータウンの春を彩る桜がピンチに直面している。原因は樹木内部を食害する「クビアカツヤカミキリ(以下クビアカ)」。爆発的な繁殖力を持ち、生態系などに被害をもたらす「特定外来生物」に指定されている。堺市でも対策を講じてきたが、被害拡大に追い付いていない。今後、公園や緑道の桜が相次いで枯れたり、伐採される可能性もでている。
クビアカは体長3〜4センチ。全体はツヤのある黒色で、首のようにみえる部分だけが赤い。サクラやウメなどバラ科の樹木に寄生し、内部を食い荒らす。15年に大阪狭山市で府内初の被害を確認。被害調査を行っている「泉北のみどりを守る会」によると、晴美台など大阪狭山市に近い住区から始まったとみられる被害が、今では南区の広範囲に拡大しているという。
その生態は①メスが樹木に卵を産み付ける②幼虫が約2年間樹木に寄生して成長③成虫になった後、6〜8月に外へ脱出して繁殖。周囲の樹木だけでなく、少し離れた場所にも何らかの方法で移動し、大量の卵を産み付けて被害樹を増やす。
成虫が出て来るのを防ごうと、堺市では根元から高さ2メートルくらいまでの幹を黒い防風ネットで覆う対策を取っている。しかし、おがくず状の「フラス」(幼虫の糞ふんの混合物)があるクビアカが寄生している樹木なのに、対策されていないケースもある。また「防風ネットだけで被害を食い止めるのは難しいだろう。侵入している幼虫を、出てくる前に駆除しておきたい」と同会代表理事の三木雅明さん(三原台)は話す。
南区では公園緑道は泉ヶ丘公園事務所が、家庭や事業所は環境共生課が相談に応じているが、南区全体としてのスピード感に疑問符がつく。被害拡大を防ぐためには、来年6月のクビアカ活動期の前に駆除することが重要。同会は「泉北の桜の危機です。官民挙げて取り組まないと、手遅れになる」と警鐘を鳴らしている。





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