[堺市]NHKで仁徳陵を眺める放映 広報課長が意欲示す 堺市駅近くのマンション屋上から

投稿者 記者・ 原

堺市役所

仁徳陵の世界文化遺産登録を目指していた2014年12月、堺市とNHKの働きかけで1台のロボットカメラが堺市駅近くのマンション屋上に設置された。上空から撮った雄大な姿を放映し、世界遺産登録の機運を盛り上げようとの思惑が市にあった。

しかし、19年に登録が決定すると、今度は気球で仁徳陵を眺める話が出はじめ、いつの間にかロボットカメラの存在は忘れ去られた。今年7月、本紙が市広報課に確認したところ、カメラが設置されているのか、撤去されたのかも把握していなかった。

その後、NHKが不定期に活用していることが分かり、今年4月、市広報課長に就任した大前琢郎氏にロボットカメラについての認識を問うたところ「重要な発信ツールと認識している」と。「仁徳陵が関西に暮らす人々の心に誇りとして根づくよう、今後、上空からの映像を放映すべくNHKに働きかけたい」と抱負を語った。

ロボットカメラによる仁徳陵の映像は当初、何度か放映されたが、突然、打ち切られた。その理由を問うと16年当時の広報部長は「あくまでも災害時の緊急報道用だから」と言い、危機管理室は「それは初耳」と広報部長の発言を否定した。
設置目的が迷走しはじめたころ、シティプロモーション担当課長だった浦部喜行氏(現・文化観光局長)が「(仁徳陵の)映像を流したところ、陵を望む目的でマンションに侵入し、実際に上まで上がった者がいて管理会社が頻繁な撮影に難色を示したため、撮影をやめた」と話した。

だが、本紙が管理会社に確認すると「そんな話は聞いたことがない」と浦部氏の発言を全面否定。浦部氏は発言が事実でなかったことを認め「ウソをついたと言われても仕方ない」と陳謝した。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2023年8月31日)時点のものです。

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