和泉市は１位韓国、２位中国　堺市は中国１位、ベトナム２位 外国籍の住民

堺市の外国籍をもつ住民人口は昨年11月末現在で1万８１６７人にのぼった（表参照）。内訳は中国籍の人口が最も多く、それに迫る勢いでベトナムが、次いで韓国及び朝鮮籍、フィリピンの順で４桁に達している。

そのうち南区には47か国３２４２人が暮らす。最も多いのは中国で１５７１人。次いで、ベトナムが７７７人、３番目が韓国及び朝鮮籍の３５１人となっている（23年11月末現在）。

和泉市でも外国籍をもつ住民人口は増えており、昨年11月末時点で３２０８人にのぼった。韓国籍が最も多く、僅差で中国、ベトナムが迫っている。

堺市では公開していない少数派の国籍名も公開しており、アフガニスタンやボリビア、ブータン、ハイチ、アイルランドなど全部で70か国の人々が暮らしていることが分かる。

区ごとの公表は「人権侵害だ」と

区別の外国人人口と少数派の国籍を公開しない理由について、堺市の井川隆二戸籍住民課長は「区ごとの公開は人口の分母が小さくなり世帯、個人が特定される恐れがある。他市は公開していると言われるとつらいが、外国人に対する差別は実際に起きており、マイノリティーに配慮する形をとっている」と話す。