［堺市南区］大蓮公園がグッドデザイン賞金賞に　市民活動の利用を評価

記者・山本裕

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公益財団法人日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞の審査結果が10月７日に発表され、大蓮公園が金賞を受賞した。同賞は分野を問わず、時代のモデルとなるデザインを毎年１００件選定。大蓮公園は、公園を市民活動の場にするなどのコンセプトが評価され、15件の金賞の一つに選ばれた。

大蓮公園は１９７１年に開設されたが、公園内の旧泉北すえむら資料館を活用するなどして公園の魅力を高めるため、民間資金を活用するＰａｒｋ－ＰＦＩ制度を利用して再整備。20年８月にリニューアルオープンした。

公園の整備・運営を委託されているのは、南海不動産を中心とする「南海グループ公園管理団体」で、公園のコンセプトは「OUR HOME PARK（ふるさとの公園）」。旧資料館や自然の地形を生かしながら施設などを整備し、地域住民を中心に幅広い世代が活用できる公園を目指している。現在、旧資料館はカフェや私設図書館として活用され、キャンプ場やバーベキュー場、自転車のオフロード用コースなどが整備されている。

グッドデザイン賞の審査では、大蓮公園について「Ｐａｒｋ－ＰＦＩの事業公募時点で、地域で活動したい市民から丁寧な聞き取りをするなどコミュニティ形成をしながら提案を行ったことで、公園再生にとどまらず、子育て世代を呼び込むニュータウン再生にもつながっていく気配が感じられる」などと企画段階からの取り組みが高く評価された。

南海グループ公園管理団体では「これからもたくさんの人に楽しんでもらえるような取り組みを続けていきたい」という。