堺市の学力テスト 20政令市で18位に 中3の国語と理科

投稿者 記者・ 山本裕

学力テストなどイメージ

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小6は平均レベル

小学6年生と中学3年生を対象に4月19日に実施された「全国・学習状況調査」(全国学力テスト)の結果が7月28日、文部科学省から発表された。堺市の成績は、小学生は全国平均並みだったが、中学生は全国平均を下回った。また、堺市の小中学生は勉強などでパソコンやタブレットをあまり活用していないとの結果も出た。

今回の学力テストは4年ぶりに理科が加わり、国語・算数(数学)・理科の3科目で実施。堺市の参加人数は、小学生6841人、中学生6236人だった。

文科省が公表したのは、都道府県と政令市ごとの結果。その他の市町村の結果の公表は、各教育委員会の判断に委ねられている。

堺市の小学生の正答率は、国語が65%で、算数63%、理科63%。全国平均は国語65・8%、算数63・3%、理科63・4%で、3教科とも全国平均並みの結果となった。20政令都市中の順位は国語13位、算数10位、理科10位だった。

中学生の正答率は国語が67%で、数学51%、理科47%。全国平均は国語69・3%、数学52・0%、理科49・7%で3教科とも全国平均を下回った。

政令指定都市の中の順位は、国語18位、数学14位、理科18位だった。

授業でパソコンの活用進まず

また、今回は勉強にパソコンやタブレットをどの程度活用しているのかを児童や生徒に聞いたが、堺市は全国や府内の調査結果に比べて、あまり活用されていないことがわかった。

昨年までの授業でパソコンやタブレットをどの程度使用したかという質問に対
し、「ほぼ毎日」と答えた小学生は13・6%で、全国の26・7%、府内の24・5%に比べて半分程度だった。逆に「月1回以上」の回答は21・4%で全国の11
・5%、府内の16・0%を大きく上回った。

中学生も同様の傾向で「ほぼ毎日」が9・2%で、「月1回以上」が34・9%で、全国や府内に比べ、授業での活用が進んでいないことがうかがわれた。

これについて、市教委学校ICT化推進室は「パソコン操作に不慣れな教員やトラブル時への対応に不安を抱く教員が多い」と分析。パソコンを使った授業スタイルへの切り替えも進んでいないという。

成澤淳一室長は「ショッキングな結果で、教職員への研修を充実させるなどの
対応を進めたい」としている。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2022年8月25日)時点のものです。

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