金剛・金剛東は68% 狭山タウン、減少続くも75%
大阪狭山市、富田林市では近年、自治会加入率が減少し続けている。
大阪狭山市では、11年に66%あった加入率が23年には51・7%となった。
また狭山ニュータウンは75・2%と比較的高い水準だがこの5年で西山台は6・3ポイント、大野台は6・6ポイント減少した。
富田林市は19年から2・6ポイントの低下で減少傾向ではあるが、70%台を維持している。金剛、金剛東地区では、23年は、68・4%だった。
各市で19年からの人口や世帯数の推移をみると大阪狭山市では人口が398人減少する一方で世帯数は782世帯増加。富田林市では人口3912人減少したが世帯数は1005世帯増えている。しかし、自治会加入世帯数はこの間、大阪狭山市は約880世帯減少し、富田林市でも約620世帯減少。
家族の状況や生活多様化で
各市担当課によると単身世帯や高齢者世帯、共働き世帯の増加など家族の状況が変わり、(市の世帯数が増えても)自治会に加入する人が少なくなっているという。また、ライフスタイルの多様化やSNS等のコミュニニティの連絡手段の変化なども影響していると考えられる。
自治会は地域コミュニティの重要な役割を担う。
大阪狭山市は広報誌で自治会参加の呼び掛けや加入促進啓発冊子の全世帯配布を実施。また自治会の負担軽減のため行政からの依頼内容の見直しや郵便物の効率化を図る。自治会活動(地域イベントや防犯活動等)の補助金では今年度から集団施設の小規模修繕も補助対象となった。大阪狭山市は30年度には自治会加入率の60%を目標値に掲げている。