国税庁が7月3日に公表した2023年(1月1日時点)の路線価によると府内の平均変動率が1・4%と2年連続上昇し、大阪狭山市や富田林市でも前年に引き続き微増した。
大阪狭山市のさやか公園南側、狭山2丁目974番地前では5年連続の上昇で13万5千円となった。18年から5年間で17・4%のアップとなる。一方、少子高齢化に歯止めがかからない狭山ニュータウンでの南第一小学校前は19年に4%下落し7万4千円に。22年に下げ止まり今年は7万5千円と2・7%上昇したものの5年前の価格7万7千円には届いていない。
同市税務グループによると「地域差はあるが南河内の中では比較的住宅地の需要が高く価格は安定している」と。コミュニティーセンター前は5年連続横ばいで今年も10万円だった。
ロゼ前と金剛モールは11万
富田林市の金剛モール前では前年より4・8%上昇し11万円となった。また、ふれあい大通り、久野喜台2丁目金剛団地第二前は、13万円で5千円(4・0%)上昇。5年前より1万5千円(13・0%)アップした。金剛地区は市の再生事業の一環でピュア金剛の解体や金剛第一歩道橋の撤去工事が進む中、同地区の発展に期待が寄せられる。
中百舌鳥 激増57万
主要駅前は、再開発や美装化の影響で上昇傾向が続き、中でも中百舌鳥は、7・5%アップの57万円となり5年前より20万円(54・1%)も上がった。金剛駅西口でも昨年メディカルビルが建つなど駅前整備に期待感が見られ、3・3%アップし15万5千円となった。5年間では10・7%(1万5千円)上昇した。
道路に面した1平方メートル当たりの土地の評価額。相続税や贈与税の算定基準になる。1月1日時点で1年間の地価の動きを踏まえ、公示地価の8割程度を目安に国税庁が算出。国税庁のホームページや税務署で閲覧できる。