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貸し農園継続 遊具は市が撤去
堺市は、槇塚台近くのフォレストガーデンについて、来年度から指定管理者に対し、より効率的な管理方法や集客方法の提案を求めることを決めた。現在、南側エリアのわんぱく広場にある老朽化した木製遊具を来年度に撤去する予定。その後の広場の活用方法などの提案を求める。すでに来年度から5年間の指定管理者を募集しており、1月には業者が決まる見込み。
フォレストガーデンは、市民が農業体験をしながら、身近な自然に親しむ場として、1990年、整備に着手。94年に垣外(かいと)谷ゾーン約7・2ヘクタールを開園し、05年には奥谷ゾーン約0・6ヘクタールを開園した。園内には広場や散策路、遊具などが設けられ、約0・9ヘクタール284区画の貸し農園がある。利用は2年契約で、2年ごとに市民から利用者を募っている。
施設の管理は開園当初から地元釜室の農家らに委託し、12年からは地元農家を中心に設立されたNPO法人グリーンカマムロを指定管理者としている。地元農家からていねいな栽培指導を受けられるとして、利用者から好評だった。ところが、NPO法人から「メンバーが高齢化し、業務遂行が厳しくなった」として、来年3月末の期限満了をもって管理運営を終了し、今後は管理者に応募しないとの意向が市に示された。
一方、市もフォレストガーデンの運営方法を見直し、集客が見込める方策を指定管理者への応募者から提案を求めることにした。
具体的には、地域住民と共同で果樹などを栽培しながら園内の管理を行うことや、遊具を撤去した後の広場でマルシェなどを開催し、地産地消を進めながら集客を図るといったことなどを想定している。一方、貸し農園の運営は従来通り続けられる見通し。
管理者を募集
管理指定者の応募受付けは12月15日から21日までで、1月頃に業者を選定。3月に議会の承認を受け正式決定する。