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写真の左側が泉ケ丘駅前の泉ケ丘プール跡、右側が府営団地を撤去した跡(いずれも近大に売却)
近畿大学病院と医学部の泉ヶ丘地区への移転が25年11月(予定)まで延期となった。これにより後継病院の確保など跡地活用にかかるタイムスケジュールに少し余裕ができた。
移転計画では当初、23年4月までに実施する予定だった。ところが移転予定地でアスベストが見つかったことから24年4月まで延期。その後準備を進めてきたが、コロナ禍の影響で作業が遅れ、再び25年11月まで延期になった。
泉ヶ丘地区の用地は約11万6千平方メートル。地下1階地上10階の施設などを整備する。延べ面積は約14万7千平方メートル。
病院は800床、34科南河内二次医療圏で担っている三次救急、心筋梗塞・脳卒中などの救急、がん、小児、周産期医療などにおける基幹病院および災害拠点病院としての機能・役割などを引き続き担うことになる。
施工は病院が大林組、医学部がフジタ・南海辰村特定建設工事共同企業体。
近大狭山の用地は約27万平方メートル。移転後の後継病院は近大が確保し、実現できない場合は近大が別途方策を講じる。
府は後継病院について回復期機能を有する119床の病院が基本という見解を示している。大阪狭山市は小児、周産期、救急医療などの機能を求め府、近大と3者協議を続けている。跡地全体の活用については昨年5月、市と近大とで立ち上げた勉強会で2者協議を行っている。
今年6月に「狭山キャンパス(医学部・病院等)移転後のまちづくりに関すること」を含む包括連携協定を両者で締結。また、市民や学識経験者、事業者などで構成する狭山ニュータウン地区再生連絡協議会に近大が参画し、移転後のまちづくりについて検討することになった。
市と近大は、跡地全体の活用に関する議論を組織的に推進することを確認。今後、後継病院と跡地の活用について、府や近大とさらなる協議を進める。
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