堺市市議・市職員の賭け麻雀疑惑 確たる証拠を示せず

投稿者 記者・ 山本裕

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堺市の市議4人と市職員4人が緊急事態宣言期間中に賭け麻雀をしていたとして、市議会本会議で指摘された問題で、真相の解明を行う議員総会が13日、市議全員が出席して開催された。各会派の代表が、参加者とされる市職員4人と市議4人に質問を行ったが、全員が参加したことを否定。一方、実名を出して質問した大阪維新の会は、賭け麻雀の証拠を示すことができなかった。

問題の発端は、6月8日の市議会本会議での質疑。大阪維新の池田克史市議が、「緊急事態宣言期間中だった5月3日に、市議や職員ら8人が集まって賭け麻雀をしていたという情報がある」として、市議4人の実名を挙げた。
質問の中で名指しされたのは、南区の信貴良太市議(自民)ら4人。職員は市議会事務局長と議事課長のほか2人だったという。

総会では、賭け麻雀の話を最初に維新の市議に話した職員が「酒席での作り話だった。市職員や議員に多大なご迷惑をかけたことをお詫びする」と謝罪。他の7人も麻雀に参加したことを否定した。
この職員によると、5月7日に同僚職員から連絡があり、新型コロナ対策が落ち着いたら、今回名前の挙がった8人で麻雀をしようと誘われたという。

ところが、この職員は親交のあった維新市議に対し、自分は市議や市職員と広く交流があることを自慢しようと「5月3日に8人で賭け麻雀をした」と話してしまった。また、維新の池田市議が、会派内の団長選挙で敗れたことから、もっと職員や他の市議と交流すべきだとアドバイスする気持ちもあったという。
これに対し、維新はこの職員の当初の言動や知人女性の証言などを挙げ、「職員の証言には不自然な変遷がある」「誰一人、麻雀をしていなかったことを証明していない」などと主張したが、一方で賭け麻雀が行われた証拠は示せなかった。

こうした維新の姿勢に、他会派などからは「確たる証拠もなく、実名を出して説明を求めるのは人権侵害」「疑惑を自分で晴らすよう求めるのが正しいことなのか」といった批判が出された。

(写真はイメージ 「写真AC」より)

記事解説

【解説】疑惑追及より前に市議と職員の不適切な関係を正せ

記事中に掲載されている情報は掲載日(2020年7月14日)時点のものです。

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