「賭け麻雀騒動」発端の市職員を懲戒処分

投稿者 記者・ 山本裕

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「新型コロナでの緊急事態宣言期間中に堺市議や市職員らが賭け麻雀をしていた」として、池田克史市議(大阪維新)が本会議で市議の実名を挙げて質疑を行った問題で、堺市は8月27日、最初に麻雀の話をした課長級職員(51)を減給処分にした。職員は後から「作り話だった」として謝罪したが、市政や市議会の運営を混乱させたとして、市は処分を決めた。

処分されたのは建設局の課長級職員で3カ月の減給(10分の1)。課長補佐級に降格となった。

この問題では、池田市議が6月、職員の酒席での話をもとに市議会本会議で市議4人らの実名を挙げて質問。これを受けて市議会は7月、議員総会を開き麻雀に参加したとされる市議や市職員らに質問した。
しかし、議員総会で池田市議ら維新は確たる証拠を示すことができず、市議会は「事実を特定する証拠を確認できなかった」などとして議論を終結。裏付けもないまま賭け麻雀をしたと実名を挙げた池田市議については不問となった。

議員総会などでの証言によると、処分を受けた職員は以前から池田市議と親しく、池田市議が今年、市議団内での代表選挙に敗れたことに立腹。池田市議に他の市議や職員とも交流して人脈を広げるよう勧めようと思い、麻雀に誘われただけだったのに、賭け麻雀をしたことにして話してしまったという。
この話を聞いた池田市議は、裏付けも取らずにメディアに情報を流したほか、市議会本会議で取り上げた。

市は処分の理由について「賭け麻雀の話は創作だと謝罪したが、議員総会が開催されるまでの事態となり、各種メディアでも報道された。これによって市の信用を失墜させ、市議会や市政の運営を混乱させた」としている。
しかし、市議会や市政の混乱は、裏付けも取らずに実名を挙げて質問した池田市議にも責任があり、中途半端な幕引きを図った市議会の対応の是非が問われそうだ。

(写真はイメージです)

記事中に掲載されている情報は掲載日(2020年8月28日)時点のものです。

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