ホタルとオオムラサキの里として知られている和泉市久井町にある「いずみの国の自然館クラブ」が屋根の修繕費用の支援をクラウドファンディングで呼び掛けている。
自然とのふれあいや学びあふれる同自然館は2023年3月に幼稚園跡地を寄付金で購入し今年4月から正式にオープンする予定だが、築45年が経過した建物は雨漏りがひどく、大切に保管していた貴重な標本がぬれるなど補修が必要な状態だ。
自然館が大切にしているオオムラサキとは日本の国蝶。エノキなどからなる雑木林に生息しているが、小鳥やアリに食べられてしまったり、自然の減少などにも伴い絶滅も心配されている。
同自然館ではオオムラサキをふ化させ餌となる木につけ、さなぎになると安全なネットの張られた場所に1匹ずつ丁寧に移しチョウになるまで大切に飼育している。
自然観察会が毎月第3日曜に開催され、標本作成など様々なイベントも楽しむことができる。
生涯学習につながるような体験、自然の勉強、川遊びなどができ、施設内には果樹の木やクスもある。
プロジェクトの支援は3千円からのプランがあり、リターンには礼状を送付。自然館バッジや和泉市の自然写真を支援金に応じて同封。さらに支援者名簿に掲載し謝意の保存と閲覧ができるようにする予定。期間は3月31日まで。
自然館を運営する三輪健一郎さんは「自然を共に学べるこの場所を大切にしたい。皆さんの力で自然館を作りましょう」と話す。
クラウドファンディングはhttps://camp-fire.jp/projects/view/718854
問い合わせは、いずみの国の自然館・三輪さん090・2105・6191。izuminokuni@shizenkan-club.net