［大阪狭山市］５月13～20日、色鉛筆画家の作品展・絵本のような美しさ｜南貴望ケ丘 渡辺さん　

色鉛筆画家として全国的に活躍する渡辺美香子さん（62歳・南貴望ケ丘）。40年前、美術展で出会ったシルクスクリーン（孔版画こうはんがの技法の一種）の色鮮やかさに感動し、美術の世界へ。10年程シルクスクリーン作品の制作をしていたが、インクの有機溶剤が原因で体調を崩し、色鉛筆で作品を制作するように。27 年前、初めての個展で好評を博し、全国でも珍しい色鉛筆画家として名を知られることとなった。

〝心穏やかに暮らすために〞をテーマにした渡辺さんの作品は、繊細でロマンチック。絵本のような美しさは大人気を呼び、年間に10以上の個展を抱え、制作に追われた。

だが、数年前、突如として描けなくなった。創作意欲を失い、茫然自失の日々。ふと、家にあったクレパスで描くと、わくわくとした気持ちがよみがえった。「〝色鉛筆画家〞という肩書に自らを縛ってしまっていた」という渡辺さん。珪藻土をベースにアクリル絵の具で描くなど、画家として新境地を開いている。

ふるさと納税返礼品に

「渡辺美香子作品展／わくわくの源を探して」は、５月13日〜20日、10時〜６時（最終日は４時まで）、ギャラリー美游館（西山台６丁目）で。クレパス画や色鉛筆画など62点を展示。全国的な人気の高さから、河内長野市のふるさと納税返礼品にも選定されている渡辺さんの作品。「気軽に見に来てください」と。

問い合わせ=美游館072-697-5650