[大阪狭山市]定年後は厨房が「居場所」男性専科の喫茶20周年/東くみの木 

投稿者 記者・ 山本こ

男厨

東くみの木1丁目自治会館で開かれる、男性専科モーニング喫茶「男厨(だんちゅう)」。03年に発足。材料の仕入れから調理・給仕・皿洗いまで全て男性ボランティアが行っている。

男厨が出来たきっかけは、民生委員の白山清美さん(79歳)が、地域の交流イベントなどを行っても高齢男性の参加が少なく、定年退職後に地域になじめない男性が多いと感じたことだった。リタイア後の人生を地域に根差して過ごす〝地域回帰〞を目標に、男厨を始めた。だが、家事や料理をしたことがない人が多く、最初は苦労の連続だった。地域の女性らからトーストの焼き方やコーヒーのいれ方などの手ほどきを受け、晴れてオープン。

男厨は、地域の人と触れ合い、コミュニケーションを取ることが目的なので、新聞の持ち込みやテレビを見るのはNG。「最初は互いの名前も知らなかった」という状態から、徐々に地域に顔なじみが出来、男厨以外での交流も増えた。

「定年前は会社と家の往復で、地域の付き合いは全くなかった。今では地域に居場所が出来て、第2の人生が楽しい」と、男厨ボランティア代表の新谷滋さん(73歳)。

男厨20周年を祝うイベントでは、大勢の人が訪れ、会場は常に満席状態。わいわいと賑やかな声があふれる中、男性ボランティアらは調理や給仕に追われていたが、その顔からは満足気な笑みがこぼれていた。

男厨は、毎月第一土曜、朝7時半〜9時まで。東くみの木1丁目・2丁目自治会員のみ利用可。

問い合わせは、新谷さん090・6907・7953

記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年3月18日)時点のものです。

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