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大阪狭山市出身の半井(なからい)重幸さん(21歳)が、杭州アジア大会男子ブレイキンで金メダルを獲得し、パリ五輪出場権を勝ち取った。
ブレイキンはブレイクダンスとも呼ばれ、1対1で、音楽に合わせて、即興でアクロバティックなダンスを披露し、「技術」「表現」「独創性」において、どちらが優れていたかをジャッジする競技。若者を中心に絶大な人気を誇り、24年パリ五輪で新競技として採用。なお、選手を〝ダンサーネーム〞で呼ぶことが多く、半井さんのネームは『Shigekix(シゲキックス)』である。
半井さんは、姉で同じくブレイクダンサーの彩弥(あやね)さん(26歳)の影響で、7歳からダンスを始めた。11歳で世界選手権U12部門優勝を果たした後、数々の大会で活躍。18年ユースオリンピック銅メダル・20年世界最高峰の大会RedBullBCOne世界大会で最年少優勝・世界選手権22年銀メダル・23年銅メダルなど、世界のトップダンサーへと登りつめた。国内では、全日本ブレイキン選手権を3連覇(20年・22年・23年。21年の開催はなし)中と、絶対王者として君臨している。
半井さんの得意技は、ダンス中に体の動きを瞬時に止める「フリーズ」。音楽との調和を重視し、音楽が止まるタイミングで決める半井さんのフリーズは、世界一美しいと評価が高い。
大阪狭山市特命大使でもある半井さん。パリ五輪でも金メダル候補として、活躍が期待されている。「五輪では、ブレイキンの魅力を世界に発信したい。ブレイキンを誰かの心の支えや助けになるような存在にしていければ」と。8月10日に競技開催予定。