この記事は公開日から1年以上経過してるため情報が古い可能性があります。
河内長野市初の市民オーケストラ「河内長野フィルハーモニック」の第4回定期演奏会が、5月22日ラブリーホール大ホールで開催された。
同団は17年に発足後、毎年、定期演奏会を行ってきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響から中止を余儀なくされていた。今回、3年ぶりの公演が実現。「演奏できる喜び、聞いてもらえる喜びを伝えたい」と、団員らが思いを音にのせた。
第一部では、ボロディン作曲『ダッタン人の踊り』の他、NHK朝の連続テレビ小説「おちょやん」の音楽担当で、河内長野在住の音楽家サキタハヂメさんが、今公演のために制作した風景組曲『モナリ・ヒザリ/森7割・人3割〜奥河内の人々と風景に寄せて』も初披露された。
この曲は、河内長野をイメージして作られ、〝モナリ・ヒザリ〞は、森7割・人3割をもじったサキタさんの造語だ。幻想的な〝森の章〞から、カラスの鳴き声を合図に〝人の章〞へ。思わぬ鳴き声に会場から思わず笑い声が。美しさの中にも可笑しさと哀愁を感じさせるサキタさんならではの楽曲に、会場から惜しみない拍手が送られた。
第2部は、ベートーヴェンの名作『交響曲第5番〝運命〞』を演奏。アンコールには、ヨハン・シュトラウスのワルツが奏でられ、熱狂の中、会は幕を閉じた。
来場者らからは「開演を待っていた。嬉しい気持ちでいっぱいです」と、喜びの声が聞かれた。