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腹式呼吸を使った独自の発声方法で、登場人物の情感や物語を表現する能楽の「謡」。プロの能楽師・観世流シテ方の今村哲朗さんの手ほどきを受けながら、能楽の歌詞である謡を皆で声を合わせて合唱する「連吟」の稽古をしている。
3月から南図書館1階の松の間で、月1回集うようになった。きっかけは今村さんが講師を務める「大阪能楽大連吟」(四天王寺で開催)。その際に、今村さんと知り合った代表の野田由美さんが「日本で初めての大連吟の会を立ち上げたい」と開設に向けて動いた。
伝統芸能の能楽は、難解で敷居の高い芸能のように思われがちだが、今村さんからその歴史や意味について教えてもらいながら、お手本をまねて少しずつ慣れていく。
「背筋を伸ばし、胸を広げて、気持ちを声に乗せてください」と今村さん。美しい姿勢で大きな声を出すと血流が良くなり、言葉を紡ぐことで頭の体操にもなるそうだ。
「豊かな声量と美しい言葉で紡ぐ幽玄の世界を楽しみませんか」と新入会員募集中。月1回、10時半〜「羽衣」、1時半〜「高砂」。次回6月29日は4時からの「高砂」のみ。会費は1曲3500円から。入会費5千円(教本CD資料代込み)。プレ体験は千円。
野田さん090・5128・9568
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