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正面と後方、別の色に 内装は木目調で
泉北高速鉄道は新型通勤車両「9300系」(和泉中央駅〜なんば駅間)を導入し8月上旬に運転を開始する。
新型車両は、通勤車両では7020系以来、15年ぶり。3000系の老朽化に伴い代替車両として導入したという。
設計は投資額を抑え、南海電鉄の8300系を基本としている。外装は泉北高速で定着している「ブルー」のラインカラーに通勤車両の車体色「アイボリー」を正面に採り入れ、車体はステンレスという斬新なハイブリットスタイル。内装は木目柄を用いて落ち着きとやすらぎを演出。一般座席は赤系に濃淡2色をわかりやすく交互に配置し、優先座席は黄色を採用。
多目的スペースも
また、インバウンド乗客の増加に伴い、4か国語による車内案内表示器や大きな荷物、ベビーカーが置ける多目的スペースを設置。誰もが快適に乗車できるよう優先座席と車いす・ベビーカースペースには床面にピクトグラム等の標記を表示した。
そのほか複層ガラスで保温・遮熱性を高め、エネルギー効率の高い機器の導入や灯具にLEDを採用するなど従来車両(3000系)と比べ約50%の消費電力の低減を可能に。
泉北高速によると今回の導入に合わせて車両のラインカラーは既存車両の「ライトブルー」を廃止し「ブルー」のみに順次、統一していくという。