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特別養護老人ホーム故郷の家(檜尾)で12月3日、「多文化フェスティバル」が開かれ、地域の人や利用者家族が訪れ祭りを楽しんだ。記念式典では、成美高校の中国文化春暁倶楽部による獅子舞が披露された。
1984年、尹基理事長は新聞報道で在日コリアン高齢者の孤独死が相次いでいることを知り、「在日韓国老人のためのホーム建設を」と、一般紙論壇で訴えた。投稿は大きな反響を呼び協力者が集まり社会福祉法人こころの家族が誕生。34年前、同地に創設されたのが同ホームだ。
堺市でスタートした故郷の家は、神戸・大阪・京都・東京へと広がり現在、南第2地域包括支援センターも運営している。
これまで「コリアジャパンデイ」の名前で年に1回開催されていた祭りだが、コロナ禍で3年間中止を余儀なくされていた。同法人では、ネパールやベトナムなどから技能実習生を受け入れ、よりグローバルになったことで名称も「多文化フェスティバル」と変え4年ぶりに開かれた。
式典では、利用者で結成された「チームSブンネ隊」がブンネ楽器演奏と合唱を披露した。ブンネ楽器とは楽譜が読めない人でも簡単に演奏できるように工夫された新しい楽器。子どもや高齢者、身体機能にハンディのある人などでも音楽の世界を楽しめるように設計されたユニバーサルデザインの楽器だ。今年4月から利用者はレクリエーションでブンネ楽器を楽しみフェスティバルに向けて練習。「もみじ」「シャボン玉」「富士山」を演奏し、客席の歌声を誘った。
72歳で近所の人からハーモニカの集いに誘われたことから夢中になり昨年5月に入所後も演奏を楽しむ井上清之さん(92歳)はハーモニカ独奏。「川の流れのように」「千の風になって」「ふるさと」の3曲を奏で、会場は温かい雰囲気に包まれた。
第2部は衣料品や食器のバザーと物産販売を実施。ぜんざいが振る舞われ、チヂミや焼き芋、マフィン、ドーナツなどの販売があり、アットホームな祭りを参加者は堪能した。
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Information
以下の情報は2024/12/16時点のものです
特別養護老人ホーム 故郷の家
- 電話番号
- 072-271-0881
- 住所
- 堺市南区檜尾3360-12