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泉北高校の少林寺拳法部の2組が、10月に開かれた「少林寺拳法世界大会in東京」の組演武で最優秀賞に輝いた。一般女子初段の部で國吉咲月さんと鹿喰(ししくい)美乃里さん(ともに3年生)、女子護身技法級挙士の部で米澤咲哉さんと吉村希海(のぞみ)さん(ともに2年生)が最優秀の世界1位を獲得した。
泉北高校少林寺拳法部は40年以上の歴史があり、顧問の冨田勇ゆうと人さんも同部OB。現在は母校で教壇に立ちながら後輩を指導。コロナの影響で6年ぶりとなった世界大会は、20か国以上の国が参加。同部からは、大阪予選を勝ち抜いた生徒15人と冨田さん、合わせて16人が出場した。
3年生の國吉・鹿喰ペアは「他国の選手がフレンドリーで楽しく参加でき、緊張しなかった。実力を発揮できたと思う」と自信に満ちた表情で語った。また、2年生の米澤・吉村ペアは高校生としては世界大会でしか行われない種目に、立候補して挑戦した。「ペアの信頼関係が大事。自分たちで考えながら、モチベーション高く臨むことができた」と笑顔で振り返る。
大会中は国際交流にも取り組んだ。海外の選手にインタビューするという課題を設定。知り合ったフランス人の男子選手2人が、閉幕1週間後に泉北高校まで来てくれたそうだ。冨田さんは「16人という大所帯での参加で、予選では苦戦もありましたが、結果が出せて部全体の士気が上がりました」と力強く語った。