[堺市南区]クビアカが桜に開けた脱出孔、泉ヶ丘地区116か所塞ぐ みどりを守る会が封鎖作戦

投稿者 記者・ 山本こ

泉北のみどりを守る会

脱出予定孔を探し、赤の布テープを×印に 貼る

泉北のみどりを守る会が、特定外来生物クビアカツヤカミキリによるサクラの食害対策として、泉ヶ丘地区にて、脱出予定孔封鎖作戦を行った。

クビアカツヤカミキリは、バラ科の樹木(サクラ・ウメ・モモ・スモモなど)に産卵。幼虫は約3年間、褐色のおがくず状のもの(フラス)を排出しながら、樹木内を食い荒らし、生活する。木の中でサナギとなり、成虫になった際に内部から脱出しやすいように、「脱出予定孔」を作る。同会では、この予定孔を探し、布テープで塞ぐ作戦を行った。

晴美台は被害深刻

3月末〜5月にかけて、高倉台・三原台・晴美台・槇塚台・茶山台・若松台・竹城台・宮山台の緑道・公園のサクラを1本ずつ点検。予定孔を見つけた場合は、布テープでクロスを作り、孔部分が二重になるよう塞いだ。全部で116か所の予定孔を塞いだが、80か所以上が三原台と晴美台に集中。特に被害がひどいのが、晴美台センター付近と三ツ割池(晴美台3丁)周辺で、10本以上の立ち枯れたサクラがそのまま放置されている状態だ。サクラの名所として知られる「くろうし公園」(晴美台3丁)も被害が深刻で、壊滅の危機に瀕している。 また、クビアカ対策として、数年前に巻かれた防除ネットが、経年劣化や破損などで機能していないケースも多く、破れた部分をタッカーで補強し直すなどの作業も同時に行われた。

クビアカツヤカミキリは若い樹木よりも、大きく、古い樹木に産卵する傾向があり、庭などに古いサクラ・ウメ・モモなどがある場合は、樹木の根元付近や盛り上がった根っこ部分に産卵されないよう、対策が必要。既に樹木内に幼虫が入り込み、フラスが出ている場合は、入り込んだ穴を見つけ、針金などで穴内のフラスをかき出してからキンチョールEなど専用の殺虫剤を、フラスが出なくなるまで、毎日注入する。それでもフラスの排出が止まらない場合は、業者に相談を。詳しい防除方法は、富田林市公園緑化協会のホームページを参照。

6月〜8月は、成虫の活動期なので、特に注意を。成虫を見つけた場合は、他地域への拡散を防ぐため、その場で踏みつける・殺虫剤をかけるなどで捕殺する。

同会では、今後、栂・美木多地区、光明池地区の調査も予定。泉北のサクラを守るべく、共に活動・協力してくれる人を募集している。

問い合わせは、三木さん090・6205・5746

記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年7月2日)時点のものです。

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