堺歌人クラブが「堺歌めぐり――短歌でたどる堺の町」を4月に刊行した。堺の名所や旧跡で詠まれた近現代歌人の短歌を、その地の解説文や写真とともに紹介している。解説は郷土史家で桃山学院大学非常勤講師の檜本多加三さん。
堺歌人クラブは1947年に発足、130人ほどが所属している。毎月1回、勉強会を開くほか、年3回「短歌堺」を発行している。14年ほど前に「堺の町の名所・旧跡を短歌でめぐろう」と、堺を詠んだ歌のアンソロジー(選集)を計画したのが、今回実を結んだ。
まずは歌集めのために、会員に歌の提供を呼びかけた。また、情熱の歌人・与謝野晶子に代表される郷土の歌人の歌集や、堺を訪れて詠んでくれた全国の有名無名の歌人の歌をあたって、700首ほどを抄出。その中から歌選び、そして編集作業を進め、コロナ禍での中断をはさんで10年余りかけて刊行。
持ち歩きしやすいハンディサイズで、頒価800円。各図書館に寄贈。購入は小西さん072・274・2449
記事中に掲載されている情報は掲載日(2024年6月18日)時点のものです。