寺内町の趣のある古民家に、アトリエ「今昔の玉手箱」を構える、切り絵作家のカメイミチヨさん。
元々、工業デザイナーとして働いていたが、着物などの染色に用いられる「伊勢型紙」の精巧な技巧に魅せられ、10年前、和紙を切り抜いて作る切り絵を始めた。「自分にしかできない物を作りたい」というカメイさん。工業デザイナーとしての経験を生かし、デザインのみならず、額までもカメイさんオリジナルだ。「日本文化を現代に残していきたい」と、日本紋様を用いることも多い。
作品は、女性らしい繊細さと凛とした強さを併せ持ち、切り絵の概念を覆す立体感と緻密さは、一瞬で見る人の心を奪う。その技巧と芸術性の高さは、海外でも高く評価され、フランスのカルーゼル・デュ・ルーヴル他、スペイン・イタリア・ドバイ・台湾などにも招へいされ、展示。好評を博している。
7年かけた『曼荼羅』
「カメイミチヨ切り絵展」は、10月21日〜26日10時〜6時(最終日は5時まで・会期中無休)、ギャラリー美游館(西山台6丁目1番16号)で。
構想から7年を費やした『金剛界曼荼羅』は、圧巻。和紙に自ら染色し、孔雀が羽を広げる様を、繊細かつ大胆に表現した『孔雀』も。
額装作品の他、ランプシェードなども展示。大阪狭山での個展は貴重な機会。カメイさんは全日在廊予定。
問い合わせは、美游館072・367・5650
Information
以下の情報は2024/10/10時点のものです
ギャラリー美游館(びゆうかん)
- 電話番号
- 072-367-5650
- 住所
- 大阪狭山市西山台6丁目1番16号
- 営業時間
- 10:00~18:00