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最高齢の99歳から最年少の76歳まで、歌が好きな女性が14人集う。平均年齢は85歳以上になるが「ここは日々の元気をもらえる所」と、生涯現役を目指して歌い続けている「コール漣(さざなみ)」。
いづみ健老大学のクラブ活動の一つ、コーラス部から始まり、今も指揮をする乕田良子さんは創設メンバーの一人。多い時には約40人が集っていたそうだ。
全日本オールドコーラス交歓会に参加して、長野県や神奈川県などへ出かけて歌った経験もある。
99歳の五味美奈子さんは息子に送迎してもらって西区の鳳中町から通う。若手メンバーの車に乗せてもらう人、タクシーを使う人など、それぞれが工夫しながら通っている。「歌うことが好きで、行くところがあるのは生活の張りになっている」と笑顔だ。
30年前から伴奏してもらっている上田育江さんのピアノで、毎回決まって歌うのが『大地讃頌』。
「母なる大地のふところに〜♪」で始まる合唱のエッセンスが詰まった名曲を「災害のない平和な日本であるように」と、女声2部で心を込めて歌っている。「家族の介護をしている人や、病気を抱えている人もいますが、励まし合って歌い続けています」と乕田さん。
美しい詩とメロディーを味わいながら、腹式呼吸で声を出して歌うことが、若々しさの秘訣のようだ。
練習は月2回、第2・4金曜2〜4時、栂文化会館で。
乕田さん072・261・2762