記者・ 西田
とんぼ池公園でもカフェを運営しているhachiirocafeの、国産はちみつhachiiroの樋渡利成（ひわたしとしあき）さんが、和泉市浦田地区の休耕地をダリア畑にし、希少な蜂蜜を作るという、世界初の試みに挑戦する。この取り組みに向けてクラウドファンディングで出資を募っている。
ミツバチは蜂蜜を作るだけでなく、草木の花に受粉し豊かな自然を作り上げ、農業や伝統文化を支える重要な生き物。近年、人間の活動により自然が急速に減少していて、花バチも減少する危機に直面している。
協力して巣を支え合い維持しているミツバチ。若いハチから年老いたハチまでそれぞれのハチには役割があり、仲間のためにその役割を全うしている。ミツバチは生態系の根幹の役割を担っている。彼らの連携と役割分担から人間の地域社会も学ぶべき点がある。樋渡さんは、「支え合いながら成長することが地域社会の発展につながり、また未来に向けた持続可能で調和のとれた社会を築いていきたいと願っている」と語る。
このプロジェクトは、自然の減少に歯止めをかけ、特にミツバチの役割を再認識することを目指し、そして子どもたちにも生き物のもつ重要性を考えながら自然を大切にする心を育んでほしいという願いが込められている。
資金はダリア畑の開拓整備、体験学習の開催、そしてゴミ拾いイベントの開催に使用する。地域の夏祭りに合わせゴミ拾いをし、集めたゴミはダリアのドライフラワーと交換するというイベントも予定されている。
支援は３千円から様々なプランがあり、リターンには和泉市で採れた季節の蜂蜜の郵送や、養蜂体験・採蜜体験などもある。支援期間は４月７日まで。詳細はＱＲコードから。
無くしてはいけない自然のあるべき姿と豊かな未来にプロジェクトが動き出そうとしている。
記事中に掲載されている情報は掲載日（2024年3月14日）時点のものです。
