地域の子ども達のために地域会館で開催しているミニ図書館「庭代台ニコニコ文庫」が、来年で開設45周年を迎える。
1980年に自宅の一室を開放する家庭文庫としてスタート。庭代台自治会館に移転後は利用者を全住区に広げ、多い時は登録者が千人に。「本をきっかけに子どもや親の交流の場を広げよう」との当初の思いを受け継ぎ、発展を続けながら現在に至る。
地域のお母さんらがボランティアスタッフとして、本の貸し出しのほか、読み聞かせ、紙芝居、工作など、楽しい企画にも力を注ぐ。地域のイベントにも積極的に参加。模擬店を出店し、収益金を文庫運営費の一部にあてている。
校区の小中学校では、子ども達がより多くの本と出合う場を提供。テーマを決めて本を紹介する「本のひろば」は毎回大好評を得ている。
また1988年から発行している文庫だより「かくれんぼ」は、今も2か月に1度発行を続けている。
スタッフの水野睦美さんは、孫の薫くん(6歳)・司くん(3歳)とともに訪れ、「娘を連れて手伝い始め、今は孫を連れてきています」と。3世代が関わる同文庫は、地域にすっかり根付いた。近年、利用者が減少している悩みもあるが、来年の記念誌づくりに意欲を見せる代表の栄田鶴子(さかえたづこ)さん。第1・3水曜3時〜4時半、第3土曜10時〜12時(変更あり)。