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南松尾はつが野学園(和泉市はつが野6丁目)で2月18日、2年生が竹トンボ飛ばしに挑戦する授業が開かれた。2クラス77名の児童たちは、始めは要領を得ずポトンと落ちるばかりだったが後半、コツをつかみ滞空時間も長く飛ばせるように。くるくる回りながら思わぬところに飛ぶ竹トンボを追って児童たちは走り回り、広い校庭には笑い声が響いていた。
竹トンボは、岡本吉平さん(86歳、和泉市春木町)が手作りし寄贈したもの。大工職人だった岡本さんは約10年前、竹トンボや竹ぽっくりを制作し、南松尾小学校(南松尾はつが野学園開校により2017年3月閉校)の「昔あそび」の授業で1・2年生に遊び方の指導に出向いていた。
今年1月、当時の子どもたちからのお礼の手紙を見つけ、竹トンボ制作を再開。そのことを知った同学園の杉前洋校長が1月8日、岡本さん宅を訪問し「子どもたちに作り方を伝えたい」と、動画を撮影。同時に岡本さんから約100本の竹トンボをプレゼントしてもらった。
2年生は国語で「この人を紹介します」の単元があり、担任の先生が岡本さんを「紹介」。続いて今回の「竹トンボを飛ばしてみよう」の授業となった。児童たちは「始め難しかったけど、飛ぶようになったらすごく楽しかった」と笑顔が弾けた。
岡本さんは「1日12本から15本制作しています。もっと多くの学校に寄付したい。子どもたちが喜んでくれるだけでうれしい」と。