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大阪狭山に、新しい文化の風を巻き起こす芸術家グループ「ART BOX」が誕生した。
現代美術作家の小川幸さち紅こさんは、自身の制作発表の場として「アートかたちいろいろ展」を10年間続け、20年に一区切りすることに。
その後、コロナ禍を経験し、心を豊かにする文化の大切さを痛感。地域での文化活動をもっと広げようと、大阪狭山在住の陶芸家や音楽家・造形作家や書家・画家など様々なジャンルの第一人者ら7人で、「ART BOX」を立ち上げた。
昨年末にさやかホールで開催された同会の作品展では、〝編む〞をテーマに、毛布や和紙、木の枝や自作の陶器などを、天井や壁をいっぱいに使って表現した作品を展示。「芸術は、自由でもっと身近なものだと感じて欲しい」との思いから、来場者にも和紙に思いのままに墨汁を垂らしてもらい、壁に張り付けてもらう参加型作品も話題となった。
作品に使用した枝や実は、陶器山の落木から取ったものを使用。1年間かけて何度も足を運び、採取した。これは、「大阪狭山に、地域に根差した現代アートを広めていきたい」という強い思いから。互いにアイデアを出し合い、作品を作り上げるのは「一人の時よりも刺激的で、楽しい」と、小川さん。「色んな活動に挑戦していきたい」と、目を輝かせた。