大阪府教育庁教育振興室が公表した2025年度の入学者選抜結果によると、大阪府立高校の定員割れが5割を超えている。3年連続で定員割れし改善の見込みがない場合、府条例に基づき統廃合の対象になる。
泉北ニュータウン、狭山・金剛地区周辺の府立高校も例外ではない。上表の各校の状況を見ると、成美高校は3年連続定員割れとなっている。大阪府教育庁教育振興室に今後の方向性を確認した。同室高校改革課再編整備グループは「募集停止校の決定に当たっては、府立高等学校再編整備計画に基づき、対象高校の志願状況の推移に加え学校の特色、地域特性、近隣地域の再編整備の状況等から合的に判断する」「そのため、3年連続して定員割れとなったことのみをもって統合を含む再編整備の対象となるわけではない」と回答があった。
狭山は来年度から新学科
一方、2024年度に定員割れしたものの、志願倍率が1・05まで回復した狭山高校は、同年度に文科省の「普通科改革支援事業」の指定を受け2026年度入学生から「地域社会に関する学科」へ改編されることが決まっている。これも志願倍率が回復したひとつの要因と考える。
2024年度から段階的に始めている高校授業料完全無償化の影響を受け私立への志望者が増えている現状だ。これらへの対策として、大阪府は府立高校の魅力向上などの取り組みとして全日制出願時に「第2志望校」を設定できるよう、2028年度入試から新たな府立高校選抜制度を導入する方針だ。
今後も少子化など時代の変化に則した学科改編、制度変更などを推進し、府立高校の魅力と質を高め志願者の選択肢多様化などを図ることが必要だ。
※表は大阪府『入学者選抜の結果(学校別の募集人員、志願者数、競争率)』2025年4月より抜粋。

