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堺市と和泉市の職員の管理職に占める女性の割合が今年4月1日現在で、それぞれ堺市18・8%、和泉市が20・7%だった。2020年代に「指導的地位に女性が占める割合を30%にする」との政府目標とは開きがあるが、堺市では昨年に比べ2・8ポイント高く、着実に女性管理職が増えている。
堺市人事課によると4月1日現在の職員数5431人中、女性は1915人(35・3%)で、課長級以上の管理職591人のうち女性は111人(18・8%)だった。前年度に比べると、女性管理職は18人増加して100人を超え、率にして2・8ポイント増加した。
係長級以上の女性役職者は2303人中、571人で24・8%だった。
また、和泉市では4月1日現在で、職員604人のうち女性職員は214人(35・4%)。管理職188人のうち女性管理職は39人(20・7%)だった。係長級以上の役職者は285人中、女性は57人で20・0%だった。
女性管理職の割合について、堺市は26年に管理職を30%以上、係長級以上の役職者を35%以上にするという目標を設定。出産や育児と昇任試験の時期が重ならないよう係長級昇任試験の年齢制限を30 歳以上から27歳以上に引き下げたほか、女性を対象に役職者と一般職員が交流する機会を設けるなど女性が働きやすい職場環境づくりに取り組んでいる。
また、和泉市でも女性職員に限定した研修を開催するなどして、職域の拡大や人材育成に努めている。
政府は03年に「指導的地位に占める女性の割合を20年までに30%程度にする」と目標を掲げたが、実現が困難となり、現在は「20年代の可能な限り早期(29年まで)」と目標達成時期を先送りしている。
民間の調査機関「帝国データバンク」の21年7月の調査によると、民間企業の女性管理職の割合は平均8・9%だった。