2015~24年度に ネットでの対策中心
6月28日、大阪狭市主催の「クビアカツヤカミキリ撲滅作戦in狭山池」が実施された。この取り組みは地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所「サクラを守れ!クビアカツヤカミキリ『夏の陣』」との共催。また、今回は狭山池で定期的に開催されている近隣市民や企業などによるクリーンアクション300回記念と同日開催となった。
今年度は全体で38名が参加。記者も大阪狭山市職員とともに狭山池にある約1300本の桜の指定エリアを巡回した。捕獲する時に桜を傷つけないように注意しながら防風ネット内にフラスが発生していて成虫が発する麝香(ジャコウ)の香りがする木を中心に捜索した。結果2匹を捕殺した。撲滅作戦全体での捕殺数は59匹だった。
大阪狭山市全体は359本
大阪狭山市職員にクビアカツヤカミキリの発見事例や被害状況を確認したところ、日本で発見されたのは2015年に大阪府が2例目で、府内では大阪狭山市内がはじめてとのこと。現在、大阪府内では29市町村で被害が拡大している。2015年の発見から2024年度までに大阪狭山市内で伐採された桜は359本(うち狭山池は38本)。
また、防除対策方法も確認したところ、薬剤の樹幹注入は当初実施していたが、桜の育成(幹部分への影響など)を考慮し現在は実施しておらず、フラスが発生している桜に防風ネットを巻いて拡散防止をする対策が基本という。取り組みの割合は、食害が進んだ被害木の伐採、成虫の拡散防止策として防風ネット巻きが8割、成虫の捕殺が2割だ。
府の研究所が新たな取り組み
その他、今回共催の大阪府立環境農林水産総合研究所では、クビアカツヤカミキリの防除対策として狭山池で新たな取り組みの試験も行われており、試験の結果次第では大阪府共通の対策となる可能性もある。
外来生物の被害を防ぐためには予算・人員が限られている自治体活動のみではなく、狭山池のように日頃より近隣市民や企業などによる継続的な景観維持活動が重要である。また、大阪府の新たな試験取り組みのように外来生物の防除対策の将来的な方向性を模索していくことも忘れてはならない。

