原山公園のオープン延期　屋外プールの今夏開業は微妙

堺市は27日、今年７月１日に予定されていた原山公園のリニューアルオープンを当面延期すると発表した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で施設の一部部品の調達が遅れているほか、スタッフの研修が実施できないためで、目玉だった屋外プールは今年、営業できない可能性もある。

原山公園では、昨年限りで営業を終了した泉ヶ丘プールに代わる新しい屋外プールが開設される予定で、このほか公園内に屋内プールやテニス・フットサルコート、アスレチック遊具、カフェなどが整備される。

ところが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中国から輸入する予定だった一部部品が調達できず、設備の整備が遅れている。また、プールなどのスタッフの研修には通常３カ月が必要だとされるが、外出自粛で研修の中止が相次ぎ、大幅に遅れているという。このため、市や施設の運営業者は７月１日のオープンを見送り、感染症の拡大状況を見ながら改めてオープン日を決めることにした。

施設のうち、メーンとなる屋外プールは高さ10メートル以上の大型スライダー2基のほか、流水プールや幼児用プールがあり、親子連れなどで賑わうことが予想される。しかし、夏だけの期間営業で、今年は準備が間に合うか微妙な状況だ。

市公園緑地整備課の三好力也課長は「公園のオープンセレモニーも計画していたが、現在の状況では延期もやむを得ない。新型コロナウイルスの終息をにらみながら、オープン時期を検討していきたい」と話している。