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7月26日、大阪狭山市教育委員会は危機管理室、黒山警察署と連携し、市立南中学校で教職員の防犯訓練を実施した。
初の合同訓練
全国的に不審者による校内への不法侵入事案が起きていることから、市は教職員の防犯力向上を図るため初の合同訓練を企画。市内全小中学校各校につき管理職他1名以上の参加を募り29人の教職員が参加。
講師を務める黒山署員は、「防犯対策でまず第一に不審者が入りにくい環境、犯行を断念させる状況を作ることが肝要だが、もし不審者に遭遇したら大声を上げることがとても大事だ」という。これは周りに危険を知らせると同時に自身の委縮から体の力を抜く作用があると解説。
その後、護身術とさすまたの実技体験が行われた。教職員はさすまたの持ち方、構え方、間合いなどの指導を受け、一人ひとり大声を出しながら犯人役の署員をさすまたで追い詰めた。
また複数で連携してさすまたを使い犯人を取り押さえる方法が教示され、取り押さえた状態で警察に通報し警察官が確保するまでの時間(約7、8分と言われる)をどう対処するかなど具体的な実践指導が行われた。
「とっさの危険に対応するには教職員の連携と防犯スキルが重要。今後も教職員防犯訓練を実施していく」と市教委。
偶然にも同日の同時刻に富田林市の藤陽中学校で刃物を持った男が校門から侵入するといった事件が発生した。