昨夏、父が手術をした。命に直結しないが、署名する紙の多さに彼の体は脆くなっていると実感した。待ち時間、病院の窓には大阪の街並みが広がる。万博に盛り上がる大阪。
90年の大阪花博に夢中だった私は何度も訪れていた。それでも「行きたい!」とわがままを言うと、父は連れて行ってくれた。人の多さと雨で蒸し暑い中、父はそばに居て私を見失わず、置いてきぼりは食らわなかった。父との外出で迷子になったことはない。
手術から戻ってきた覚醒間際の麻酔が効いている目に私は映っていない。いつの日か迷子になるという予告を受けた気がする。置いてきぼりを食らう、その準備は整わず。
(記者・石川)
取材時のボランティア喫茶などで、手作りの食事をいただくことがある。晴美台の手作り弁当、三原台のモーニング、和会の調理実習献立など、どれもおいしく役得だなと思う。
手間暇かけて丁寧に作られ、また心がこもった味は格別で、まさしく泉北の母の味、父の味。さて私の作る「母の味」は何だろう?
(記者・冨尾)
記事中に掲載されている情報は掲載日(2026年3月24日)時点のものです。

