[金剛]マイクロ水力発電採用 府下では2例目に 富田林市の水道施設

投稿者 記者・ 藤原

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 富田林市では、市の水道施設にマイクロ水力発電システムを導入し、4月から発電を開始した。民間事業者との共同事業。市は場所のみ提供し、民間事業者が費用を負担し管理運営を行う。売電益は市と分配する仕組み。府下では吹田市に次いで2例目になる。

 マイクロ水力発電は、出力が100KW以下の小規模水力発電。小さな水流でも比較的簡単な工事で発電でき、水流のエネルギーの有効活用が図れる。しかしシステムのコストが高く、サイズが大きいため導入場所が限定されていた。  今回導入のシステムはダイキン工業が開発。設置面積が従来と比べ半分で済み、流況に合わせた発電効率を最大限引き出せるという。

 同市では滝畑ダムで取水、日野浄水場を経て上原減圧水槽で水圧を減圧して各配水池に送っている。浄水場と減圧水槽間の総落差は約42メートル。減圧水槽前に発電システムを設置し、その落差で生じるエネルギーを活用して発電する。

 ダイキン工業の子会社であるDKパワーが上原減圧水槽場を借り受け、地下に発電システムを設置。売電やメンテナンスなど管理運営を行い、売電益の一部を市に分配する。事業費は全てDKパワーが負担する。

 平均発電出力は約33KWを想定。年間発電量は約288MWh。太陽光パネル1枚当たり250W換算で約1150枚分、平均的な一般家庭約90軒分の電気量になるという。またCO2削減効果は約180トンと見ている。市の収入は年間約70万円。

 市では、分配金額は少額でも市の負担がゼロで、未利用のエネルギーを活用し環境に貢献できることに意義があると。

記事中に掲載されている情報は掲載日(2020年6月5日)時点のものです。

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